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宙に浮く古民家

引き続き難工事が続いております古和田の古民家。


一般的に建物直下に基礎を設ける場合、全体的に建物を持ち上げる必要がある訳ですが、

この建物は持ち上げてしまうと隣の棟と屋根が干渉してしまう、という難点がありました。


そこで、“空中で静止した状態”を保ちながら、

柱の床下にあたる腐食した箇所を切断し、その隙間にコンクリート基礎を新たに設ける事としました。


そうすることで建物を持ち上げずとも、柱の腐食部分を取り除き、基礎も設ける事ができるという

一石三鳥の計画となっています。


古和田の古民家1

こちらの写真は、柱に対して交差するように鉄骨を組み、その鉄骨で建物全体の荷重を支える様子です。


並行して、フーチングを作る箇所については、地盤面を掘削しています。



古和田の古民家2

建物は本瓦葺きですから、ジャッキには相応の荷重がかかってきます。

この状態で、建物の水平垂直も補正し、大きな傾きも治りました。


柱の下部は、腐食と共に根がらみや敷居による断面欠損が数多くありますので、

その辺りもすべて切除していきます。


古和田の古民家3


更に工事が進み、建物が浮いている状態となりました。


フーチング部分のコンクリート打設が完了し鉄筋が立ち上がっています。



古和田の古民家4


大工さんがレーザーを当てながら、柱を粗切りから正確にカットしている様子です。


「こんな工事は初めて」との事でしたが、流石の腕前で手際良く作業が進みました。



古和田の古民家5


完全に浮いて、屋外が見えるというちょっと不思議な状態ですね。



古和田の古民家6

引き続き、柱同士を繋ぐ土台の設置、立ち上がり基礎の打設へと工事は進みます。


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