近露の家

種別/リノベーション

所在地/和歌山県田辺市

構造/木造平屋建

延床面積/105.42㎡

竣工年/2019年

Photo/Koki Matsumoto

田舎暮らしを楽しむ家

大阪から熊野古道に隣接する山深い土地に移住されたご夫婦の住まい。

建物の状態も良く、床下の断熱、水回りのバリアフリー化、そしてダイニングスペースの改修と最小限にとどめている。

多くは既存の状態を活かしながらでしたので、新たに設けた木部は無塗装とすることで数年後には徐々に飴色になり、新旧の境界が混ざり合うことを意図しています。

ご夫婦が地域に溶け込む中で住まいも成熟していく。そんな姿を思い描いています。

玄関からダイニングの間には新たに桧材で作ったガラス入り格子戸を設けた。

和室の続き間は天井材を化粧合板から無垢板に貼替え、内装を更新した伝統的な和室。

北側の窓からの景色。

廊下と6畳間を一つの空間としたダイニングキッチン。

梁を白木の状態に、床材や建具を檜材で統一、そして建具からの間接光によって北側ですが明るいダイニングキッチンを実現。

屋外の景色と呼応するよう緑色を基調とし、畳縁を含めて素材を選定している。

里山の景色は四季折々に楽しめる。

BEFORE