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南中の古民家
種別/リノベーション
所在地/和歌山県紀の川市
構造/木造平屋建
延床面積/167.40㎡
竣工年/2019年
Photo/Koki Matsumoto
古くて新しい家
築年不詳古民家のリノベーション計画です。
使える材や建具はできるだけ再利用すると共に、耐震については古民家の力学的性能を活かした耐震補強を行なっています。又、断熱性能の向上、パッシブエネルギーの活用、そして庭との繫がりを考慮し、縁側をリビングに取り込むよう開口部を再編集しました。
加えて、新たに設けた縁甲板張りの天井が朝夕は光を反射し、夜間は間接照明が柔らかくリビングを照らします。
古いものと新しいもの。
その調和にこそ改修の美が宿ると考え、一つ一つ素材や納まりを吟味しながら作り手と共に丁寧に作り上げました。
外装は耐候性の高い黒焼杉板貼仕上げ。
間口を広く設けた玄関引戸。材はピーラーで引手もオリジナル
地松の梁が交差する玄関ホール。
リビングへの引違い戸は既存格子戸に透明ガラスを入れ再利用。
玄関ホールからリビングへ。
縁側と南側2間を繋げた、庭を望むリビングダイニング。
耐震補強柱間に設けた木格子が光を緩やかに調整する。
深い軒の出は、夏の日差しや風雨から守る古民家だからこその知恵。
再利用の木格子戸を引き出すことで防犯面に配慮するととともに、光や視線をコントロールする。
造作キッチンからLDKを望む。
料理好きご夫婦の身長差を考慮し、10