
奈良法連町の家
種別/リノベーション
所在地/奈良県奈良市
構造/木造2階建
延床面積/90.01㎡
竣工年/2019年
Photo/Koki Matsumoto
世代を超えて住み継ぐ家
祖父母の代からご両親へと代々受け継がれた古民家を、孫世代にあたるご夫婦がリノベーションされました。
既存建物は増改築を幾度も重ねた平屋建古民家に、更に鉄骨造2階建が増築された複雑な建物形状でした。
まず、北側を塞ぎ、床下の不具合箇所となっていた水回り増築部分を解体撤去し、室内についても経年によって傷んだ新建材による改修履歴は取り除き、既存建物を健全な状態かつ元の良さを活かすよう住まいを再構築しました。
間取りは南側にLDKを設け、家事動線に配慮したシンプルな構成。
ただ、ご両親の住まいが南側に迫っているため、解体撤去して生まれた抜けを活かすべく、北面に引き込み障子戸のある和室を設け、柔らかな光を確保しています。
天井高を低く抑えた室内は、既存梁がリズムを与えることで包み込まれるような安心感が感じられるとともに、広い室内に対する空調効率にも配慮しています。
又、個室スペースは施主によるDIY改修工事を行い、積極的に工事に参加いただきました。
手を入れることが自然な行為であった建物を、自らも手を入れることで、世代を超えて住み継ぐ家となりました。

サイディングに改修された外装を、焼杉板へと更新。
足元のタイルは既存のものを再利用。

土間収納を備える玄関ホール。
室内窓は書斎を介して屋外窓に通じており、玄関ホールへ光と風を導きます。

和室3間と縁側を含めてLDKとした広々としたスペース。

引き込み障子戸を開けると和室を介して北側への抜けを確保しています。
キッチン側が増築された鉄骨造にあたる。


南側テラス窓から北側まで連続的に開口部を設けています。
窓の先にはご両親の住まいがある“スープの冷めない距離感”

堀ごたつ状のカウンターを設けた和室。
切妻型の天井が、光を柔らかく反射します。

和室は寝転んでテレビが見える、“いい塩梅”に使い勝手の良いスペース。(写真はTV台設置前の状態)

磁器レセップに反射板のある電球を取り付けたシンプルな照明。

キッチン前の造作カウンター。お子様の勉強やちょっとした朝食もこちらで。

キッチンからリビングを望む。壁付のシステムキッチンを対面式に配置している。

キッチンからは中央の和室も見渡せる、各部屋のつながりを意識した計画。


ゆったりとした洗面脱衣スペース。
収納を別に確保することで、オープンタイプでもすっきりとした印象。

格子パーティションは、洗面脱衣室、トイレからはキッチンの背面を隠し、リビング側からはトイレを隠す役割をしている。

東側に計画した、朝日で目覚めを迎える主寝室。

寝室内には書斎スペースを計画。程良い距離感が使い勝手良い。壁いっぱいの本棚に蔵書が並びます。

寝室内には書斎スペースを計画。程良い距離感が使い勝手良い。壁いっぱいの本棚に蔵書が並びます。

並んで使える長いカウンター。
ちょっとした家事や仕事、就寝前の読書などに。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。


DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。


DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。

DIYで仕上げられた元和室。プリント合板の天井を塗装し、壁はくすんだ青色の左官仕上げ。
どことなく懐かしい仕上がりとなりました。
BEFORE





