「そういえば昨年は雪がチラついてましたね」などと会話しながら、昨年と同時期に現地調査を行いました。
一軒目は和歌山市の古民家。
調査は屋根や床下、そして各部材の寸法まで多岐に渡り、その痕跡から当時の職方の意図を解釈しながら進めていきます。
内部には人が立てる程の厨子(小屋裏収納)があり、立体的な住まいづくりが出来るのではと思案中です。
二軒目は紀の川市の民家。
昭和中頃に入ってきますと布基礎が登場し、その上に民家が建てられるようになっています。
ただ、この頃の建物は構法が確立されるまでの過渡期にあたるため、基礎との緊結金物など補強計画が必要となります。
装飾瓦や15m以上ある一本ものの軒桁、3m以上の天井高の和室は圧巻でした。
共に耐震補強を行いながらの計画のため、間取りだけでなく総合的な判断が必要となり、
じっくり腰を据えて取り組みたいと思います。
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