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補強は建物との対話から

南紀白浜の別荘リノベーションがGW明けより着工し、只今構造補強工事が進んでおります。 構造補強といえば頑丈に固めるイメージですが、単に固めれば良いという訳ではなく その手段、手法は様々ありとても奥が深いです。​


​■解体後の様子


こちらは規模の大きな「軸組工法」の1階の4間を繋ぐ大スパンを実現するため、梁の補強、構造用合板、構造用金物の設置をバランスを見ながら適材適所に行います。

■補強工事中の室内


それら技術によって成立する、シームレスに繋がりながら緩やかに間仕切る “この建物だからこその空間”がポイントとなります。 ​ そして、今月より着工しました大阪狭山市の明治28年築の古民家リノベーション。こちらは「伝統工法」のため補強概念自体が異なります。

■職方による作戦会議の様子


■ジャッキアップによる傾き補正


写真は補強に先んじて、建物の傾きをジャッキアップで約25mm程元に戻す作業を進めている所ですが、これから、脚元の補強、耐震リング、荒壁パネルの設置へと進み、全体として“柔軟に力を逃がす”補強を行います。

と、各々「軸組工法」と「伝統工法」では構造の仕組み、補強方法は大きく異なります。

ですが、共通して意識しているのは、建物のもつ特性、良さを活かすということ。

そのため、建物と向き合う時間が何よりも大切だと考えております。