リノベーションの設計をするという事は、改修することが前提に思われがちですが、
そもそも「手を加える必要があるかどうか」を判断することも、とても大事なことだと考えます。
料理に例えるなら、素材そのものが美味しかったら最大限活かすだろうし、
少し手を加えたら劇的にうまみが増すものもあったり、手を加えないと食べられないものがあったり。
それは建築も同じだと感じています。
建物を読み解き、経年による劣化なのか、変化による魅力なのか丁寧に吟味する。
現在、岩出市にて工事が進捗中の住まいではそのような事を考えながら、少しだけ手を加えています。
数寄屋造りの建物には、随所に“粋”が詰まっており、それら素材をどう活かすべきか、慎重に判断しながら工事を進めています。
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