私達は所謂「建築家」と一般的に呼ばれる、自分の中にある創造性を表現した「作家」だとは思っていません。
施主の方々の思いを聞くとこからはじまり、単に形づくるだけでなく、プロとしての視点や立地環境等を踏まえて、より良いご提案を行う。
言うならば住まいづくりに寄り添うパートナーだと思っています。
個人的に「建築家」や「先生」と呼ばれる事にはむずがゆいって事もあってですが。。。笑。
ただ、先日のオープンハウスでこれまで幾度かお越し頂いた方から「らしいですね」とお声掛け頂きました。
つくり続ける中にも根底には共通してあるものがあって、そういう意味では「建築家」なのかもしれませんし、そういったものが醸し出されていること、そして感じてもらえたのはとても嬉しかったです。
さて、先日ご提案致しましたお住まいは、幾棟かある建物の一部建替えで、主なご要望としては
「ご夫婦が程よい距離感を保ちながら暮らしたい」というもの。
ご提案としてはシンプルな切妻屋根の平屋で、解体予定の古民家に習った伝統的かつモダンな“欄間のある住まい”
南側の主要諸室は土間を中心とし、建具を引き込めば完全な一室空間となり、閉じると建具上部の欄間を通じて視線が屋外含めて通り抜け何となく繫がるというもの。
それぞれのご家族の暮らし方に合わせて、奇抜なものではないんだけど、
「ありそうでなかった」「こんなんあったらいいかも」という点が我々の特徴なのかなと振り返ってみて思った次第です。
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