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2018.04.23 |橿原神宮へ

現在、奈良県にてもう一つ計画しておりますのが、橿原市にて進めておりますリノベーションの新たなプロジェクト。

打ち合わせの帰りに、来たかった現地ほど近くの橿原神宮を訪れました。

明治23年建立と奈良の他の寺社仏閣とは異なり、比較的建物の歴史は浅いですが、表参道から南神門、外拝殿、本殿へと続く軸線が強調された壮大な空間構成は、シンプルだからこそ、より神聖な印象を持ちました。

設計は明治~昭和期の建築家、伊東忠太。

構想力もさることながら、この年若干23歳という年齢にも圧倒されました。

 

神聖な気持ちを抱きつつ、もちろん、

本来の目的でありました施主様の新たなチャレンジの成功、そして工事の安全を祈りました。

2018.04.11 |組み合わせの面白さ

計画に携わらせて頂きました大阪市大正区にあるHOSTEL NAGAYADO OSAKAでは、様々なイベントが行われています。

先日は、この機会にしか味わえないコーヒーが頂けるという事で伺いました。

写真は、地元の方が自ら作りあげたという集塵機付きのコーヒー焙煎機。

驚いたのは、建築設備の防火ダンパーなど異分野のものを上手く組み合わせているのに、全体を見ると“焙煎機”に見えるから不思議です。

煎りたての豆から入れた美味しいコーヒーを頂きながら、(本来は3日後が飲み頃とのこと)

そういえばこのダイニングテーブルは元々2階の書院にあった床板を転用したものだし、新旧様々な要素がブリコラージュされたこの空間に似ているなと感じました。

 

焙煎機を作り上げる過程の熱いお話を伺いながら、ものづくりへの情熱はどんな分野でも同じで、

真剣に向かえば向かう程、コーヒーの味のように深みが増すものなんだなと改めて感じた次第です。

2018.03.19 |ミドレンジャー

現在、奈良県にて2つのリノベーション計画を進めております。

そのひとつが奈良市法蓮町の戸建ての住まい。

増改築の変遷があるため複雑に構造が入り組んでいることもあり、可能な限りの調査を踏まえて

耐震補強計画を練っております。

写真は構造設計者の方とお施主様ご夫婦。

一緒に旦那さんにも天井裏を覗いてもらいました。

こちらの計画では、可能な事は出来るだけ自分たちでやろう!と積極的にセルフビルドを行う予定です。

(緑のつなぎが映えますね。)

先日付属倉庫の解体と室内の清掃を、一緒に汗を流して行いましたが、

なんとも言えない達成感がありとても楽しい時間でした。

2018.02.26 |継ぎ手と仕口

木材の長さを増すため直線的に繋ぐ箇所を“継ぎ手”、直角など角度をもって接合する箇所を“仕口”と呼び、それぞれ特徴的な形状、そして名称がつけられております。

(代表的なものでしたら腰掛けあり継ぎ、など)

ただ少し残念なのは、近年ではプラカットと金物接合によるシンプルな形状のものが多くなり、

大工による手刻みはめっぽう減っており、職人技術の継承も大きな問題となっております。

そんな中、古民家リノベーションの現場にて古い材の中から特徴的な“仕口”を見つけました。

ほぞとほぞ穴が噛み合い、最終的に継ぎ目は一切見えなくなる優れもの。

隠れてしまう所にこそ、受け継がれる大工の知恵が込められています。

当社の“TSUGU DESIGN”という言葉にも、様々な意味を込めておりますが、

住まいにおけるデザイン行為は最終的には生活の営みに溶け込み、無意識的なものになるべきで、仕口に込められた“見えないことの美学”に通づるものだと考えております。

2018.02.06 |和洋折衷様式の古民家

和歌山の粉河駅近くにあるhajime cafeをふらりと訪ねました。

そこは築100年の古民家を保存、再生し、cafeを併設した地域の方々の集いの場となっています。

建物は時代の転換期である大正時代に建築された和洋折衷様式が印象的で、至る所に“粋”を感じます。

特に和と洋、その接続点(継ぎ目)に目を奪われました。

■傘天井のある客間

■丸窓と装飾手摺のあるホール

古くから続く民家という形式に洋風的要素(異物)を挿入し融合するという発想力、そして、全体として違和感なく調和をとる事は、現代の設計デザインにおいても相通ずるものを感じました。

 

もちろんカフェも居心地が良く、もう少しゆっくりしたいなと思う素敵な所でした。

2018.01.30 |“釜戸のある家”工事着工

紀の川市にて計画を進めておりました古民家のリノベーション工事が始まりました。

 

まずは解体する箇所、残して再利用する箇所、場所を変え転用する箇所を工事業者の方と一つ一つ丁寧に確認していきます。

うっかり壊してしまったなんてならないように。

写真に映っております黒電話も、もちろん救出予定です◎

2018.01.17 |新築orリノベーション

“取り壊して新築するべきか、リノベーションするべきか”といったお問い合わせを頂くケースが増えています。

お施主様の意向次第という事はもちろんございますが、

最初から新築ありき、リノベーションありきで考えるのではなく、

“本当にとことん考えた結果の選択”

ができる事が重要なのではと感じております。

 

というのは、街を歩いていても

「こんな良い住まいを建て替えてしまうなんて」

と感じる事や、将又

「他社で改修を行った結果、やっぱり満足できない」

という具体的なお問い合わせを頂くケースもございました。

こちらの現在海南市で設計中の住まいでは、新築と既存の古民家リノベーション、どちらのご提案も行いました結果、最終的にゆったりとした大屋根のある平屋建ての新築を選択されました。

ご提案については様々な検討が必要なため少々お時間を頂くことになりますが、

私共としては、より良い住まいをつくるためには、可能な選択肢は最大限検討するべきだと考えております。

2018.01.10 |築年数を知る方法

古い建物や古民家ですと、世代や持ち主が変わってしまっていたり、登記簿にも記載が無いために築年数が正確に分からない事もしばしば。

建物の状態や伝え聞いた中からおおよその推測を行いますが、正確に知りたいときは、実は屋根裏に答えがあったりします。

写真は昨年末、茅葺き屋根の屋根裏を調査した際に見つけました棟札。

棟札とは棟上げ時に建築主、施工者、建築年月日等を記して棟木に取り付ける札のことで、今では当時を知る貴重な資料となります。

 

ちなみにこちらは達筆で明治28年と記載があり、

当初の想定より古く、なんと築123年の建物だと判明しました。

2018.01.01 |新年を迎えて

新年あけましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。又、旧年中はひとかたならぬご厚情をいただきありがとうございます。
 

本年も引き続き“暮らし”に真摯に向き合いながら、

“古くて新しいデザイン”を生み出していきたいと思います。

写真は先ほど見つけました、寒さに負けず一輪だけ咲く梅の花。

その可憐な姿に思いを重ね、力強く歩みを進める事を誓いました。

皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

​平成30年 元旦

TSUGU DESIGN 松本 晃樹

2017.12.05 |南方熊楠邸へ

紅葉が綺麗だと聞き、妻と一緒に近くの南方熊楠邸を訪れました。

(*博学界の巨人と言われる熊楠ですが、本年で生誕150周年を迎えました。)

今回、改めて見入ってしまったのは、隣接する顕彰館の展示の中のある言葉でした。

“心界と物界とまじわりて生ずる『事』という事にはそれぞれ因果のあることと知らる。

その『事』の条理を知りたき事なり。”

私自身、ものづくりとは単に物をつくるだけでなく、そこに人々の営みから新たな「事」が生まれることこそが重要だと、常日頃より考えており、見た瞬間にハッとしました。

そして、多才な熊楠には到底及びませんが、現在進めている活動をほんの少し背中を押してもらったような気持ちになりました。

紅葉もそろそろ見納め時期。

南方曼荼羅など数々の言説を残した偉人から、また新たな発見もあるかと思いますので、機会あれば是非訪れてみて下さいませ。

2017.11.30 |チームワークを生み出すもの

​紀の川市にて計画中の住まいの新築と古民家リノベーション。先日気持ちのよい秋晴れの中、棟上げが無事に行われました。

抜群のチームワークを見せる大工さんらの腕前に、お施主様​やご近所の方も「凄いねぇ」と感嘆の声が。

それらを生み出すものは、私が描いた​設計図書を十分読み込んだ上で綿密に計算された、棟梁の段取りの賜物です。

2階からの素晴らしい山並みを棟梁と一緒に眺めていると、これまでの経緯を思い返し、密かに感じ入るものがありました。

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