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2017.11.14 |オープンナガヤ2017を終えて
11月11日(土)〜12日(日)にかけて開催されましたオープンナガヤ2017。
築100年の長屋を絶賛リノベーション工事中の“長屋宿”、HOSTEL NAGAYADO OSAKAも参加させて頂きました。当日は多くの方に足を運んで頂き、誠にありがとうございました。


■ホステルのエントランス周り、吹抜けを介して上階へと繫がります


■宿泊室と共用の屋外デッキ
建築関係の方、長屋好きな方、既にゲストハウスを運営されている方、そしてこれからゲストハウスをやってみようと考えておられる方など、多種多様な方々から貴重なご意見を頂くことが出来ました。
工事はいよいよ佳境へとむかいます。
2017.11.07 | 歴史の重層
先日より新たな古民家リノベーション計画が大阪狭山市で始まりました。
そこで移動のため電車に飛び乗ると、運良く乗りたかった真田丸電車が!
(幸村ファンである私にはたまりませんでした。)


そして手掛けさせて頂く建物は、築110年を超える丁寧に住み継がれた古民家。
道すがら街を散策すると、古くからある住まいが点在する中に、起伏のある地形や行基が開拓した狭山池など等、至る所にある新旧の混在が、ここにしかない景色を生み出していると感じました。
住まいのリノベーションにおいても、歴史の重層を感じる計画となる予感がします。
2017.10.18 | 雨降って地固まる
紀の川市にて計画中の住まいの新築と古民家リノベーション。
大凡の計画がまとまり、先日の大安吉日に地鎮祭が無事執り行われました。


小雨降る中でしたが、“雨振って地固まる”とあるようにむしろ縁起は良いとの事。
毎度の事ですが、神前に向かうと気持ちが一層引き締まります。
敷地には草花が元気に育っており、広々としたウッドデッキが緑に包まれる様子を伺い知る事が出来ました。
アウトドアリビングに寝そべって、のんびりと過ごす日が待ち遠しいです。
2017.10.07 | 風景の一部となること
新たな古民家リノベーションのご相談で海南市へ。
そこは山深い谷間に面する立地のため、思わず深呼吸したくなるような景色が広がっていました。
そして建物はというと増改築の変遷もあり、切妻屋根が幾重にも折り重なる形状をしていて、
それがとても景色に馴染んでいます。


山並み、綺麗に整えられた植栽、和歌山らしい柿や栗などそれら環境も、時間をかけて築かれた建物の存在があるからこそ、更に魅力が増しているように感じました。
この魅力をどう引き継ぐか、じっくり腰を据えて考えたいと思います。
2017.09.22 | 隠れた努力
リノベーション工事前の詳細な現地調査は、可能な限り目視で確かめるようにしています。
写真は大工さんと共に行いました天井裏の調査風景。

出来上がった時には、改めて気にする事はあまりないのですが、
こういった隠れた努力の積み重ねが何より重要です。
竣工時の感動を思い浮かべつつ、頭を梁に打ちながら笑、調査を進めています。
2017.09.05 | 場を活かし継ぐ
大木と長屋門が鎮座する広々とした敷地。
ぐるりと囲む小端石積の塀が特徴的で、紀の川沿いにかつて立派な住まいがあったことを伺い知る事が出来ます。
こちらの敷地内にお料理教室兼住まいを新築、長屋門はリノベーションし集いの場とし、
広々としたウッドデッキや植栽で繋ぐという、何とも楽しそうな計画を進めています。


立派な大木はというと、倒れる危険性があるという事で止むを得ず伐採するのですが、
新たに作るビザ釜で使うため、1年程乾燥させて薪として活用する予定です。
形を変えてでも大切に使うこと。
薪を使って出来上がったお料理は最高の味になるのではと、思いを馳せながらプランを進めています。
2017.08.30 | 築100年を肌で感じる
大正区で工事中のゲストハウスは構造補強を念入りに行い、ようやく壁の下地工事の段階へと入ってきました。
一部の石膏ボードが貼り終えたことで、新旧の建材の対比が浮き上がってきました。

2階がゲストルームの計画なのですが、100年前の小屋組に用いられた梁が室内へ現される事で、直線的でないダイナミックな表情となっています。
この建物でしか味わえない「ここにしかない場」が、
もう一度訪れたくなるきっかけの一つになればと意図しております。
2017.08.10 | 夏を感じること
例年にない酷暑のため、嫌でも日々夏を感じていますが、夜空を彩る花火を見ると、少し気持ちも和らぐ気がします。
6月にオープン致しましたお店“comodo kitchen”からも、辯天さんの花火が綺麗に見えました。
(人手が思った以上に多くて、急遽、軒先でドリンク販売のお手伝いをしてみたり)

外観は、夜になると住まい部分は暗がりに紛れ、お店部分がほのかな灯とともに際立ちます。
花火とのコントラストも相まって、道行く人から“素敵なお店”という言葉がちらほら聞こえてきて、
密かに嬉しさを噛み締めていました。
2017.08.06 | メンテナンスの大切さ
本日は奈良県にてお住まい探し中の方のご相談へ。
マンションor戸建て等、色々な可能性を探る段階なのですが、エリアがある程度決まっていることもあり、物件を数件内覧同行させて頂きました。
その中で気になった物件がこちらの住まい。

2階角部屋からのルーフバルコニーへ続く眺望は何とも気持ちの良いものでした。
ただ、住まいのメンテナンスが新築時からされておらず、雨漏りや床下の腐食等がかなり進行しているため、本当に残念なのですが、リノベーションへは不向きと判断致しました。
マンションにおける修繕積立金のように、戸建て住宅に置いても長期的目線でメンテナンス費用を積み立てる事、そして適切な処置を行う事が資産を守るという観点からも、とっても重要な事だと改めて認識を深くしました。
2017.07.25 | ネジ締り錠
木製建具の残った住まいで時々見かけるネジ締り錠。
引き戸の多い日本建築に合わせて発明された、“日本オリジナルの金物”で、大正時代頃から使用されたとの事です。
アルミサッシが主流になり現在は見かける事は少ないですが、古民家で見つけたもので気になったものを密かにスナップしています。


写真は大手金物メーカーの最初期のものなのですが、「完全」や「ベスト」など、自信満々です(笑)。
こういった個性的なものは、何処かで活用したくなります。
2017.07.18 | 年月を重ねた魅力
7月16日に開催致しました中黒の古民家オープンハウス、30組を超える多くの方々にご来場頂き誠にありがとうございました。
このような貴重な機会を頂き、お施主様には改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
又、古民家リノベーションへの興味の高さを身を以て実感した次第です。
印象的だったのは老若男女、幅広い世代の方からご興味を持って頂けているということ。
“年月を重ねた魅力”というのは世代を問わないんだなと改めて感じました。


写真はお施主様の御年15歳になる猫ちゃん。
まさに“年月を重ねた魅力”という言葉がぴったりで、窓辺でまどろむ姿にとても癒されました。
2017.07.09 | 釜戸を活かしたリノベーション
「この古い釜戸を活かして、火を見ながらの生活がしたいんです。」
初めてのヒアリングの際に、お施主様の口からぽろりとこぼれた一言。
今は埃をかぶって使われていない状態ですが、古民家の中にひっそりと佇む釜戸に一目惚れされたその思いに共感しました。


おこげのついたふかふかの銀シャリをイメージせずにはいられない笑、
古民家リノベーション計画が紀ノ川市でスタートしました。
2017.06.28 | 大正のゲストハウス着工
大阪の“大正区”にある、“大正時代生まれ”の長屋を、“大正区に縁のあるデザイナー”と共に作り上げる
リノベーションゲストハウス。
先日より工事がいよいよ着工しました。
建物は下町の長屋で築100年程という滅多にお目にかかれない大変希少なもの。


床下から井戸が出てきたり、洪水による柱への腐食による各所の傷みなど想定外の事はございましたが、
“重ねた歴史を発掘する”ような感覚は、さながら遺跡調査のようでした。
入念に既存躯体をチェックし、まずは構造補強からスタートします。

2017.06.20 | comodo kitchenオープン!
6月18日開催致しましたオープンハウス、たくさんの方にご来場頂き誠にありがとうございました。
(予想を超えた盛況のため、少しお待ち頂いたり等失礼致しました。)
お店、住まい共にインテリアが入った状態だったため、リノベーションの醍醐味である古さと新しさが織り成す雰囲気を、実際の生活空間の中で体験頂けたかと思います。
改めて、このような貴重な機会を頂きお施主様に感謝です!


そして、6月20日隠れ家YAKUZEN comodo kitchenがオープンしました!!!
comodo=“快適な”キッチンを囲むように配置された店内が笑顔で包み込まれた時は感無量でした。
住宅地の中、かつ元々は一戸建ての住まいでしたので、工事中から「何ができるの?」とお声掛け頂く事が多くて、本日もあっという間に満席でした。そのため当面は事前にご予約をされた方がスムーズかもです。
