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2017.06.09 | コンパクトな可愛い平屋
リノベーションのご相談で現地調査へ。
事前調査を含め、リノベーションの可否等、ご相談頂く事が増えています。
中古不動産の取引については、以前は不動産屋さんの範疇でしたが、改修を前提とする場合、そもそもリノベーションに適した物件なのか、費用面は、改修後がどのように出来るのか等、未来を見据えた“総合的な判断”が必要となります。
そのため、不動産、資金計画、設計デザインと全てにおいて横断的な専門知識と現場経験が求められ、最近ではリノベーションを希望される方々にも、“リノベーションならではの専門性”が認識され始めているのかなと感じております。

さて、本日の調査は広すぎず、狭すぎず、コンパクトで可愛い平屋建の住まい。
調査の際は建物はもちろんですが、周辺環境や外構、庭などにも注意を払うよう心掛けています。
こちらでは、緑豊かなエントランス周囲からも、丁寧な暮らしをされていたのが窺い知れました。
この魅力的な暮らしを“更により良く引き継ぐ”リノベーションを妄想中です。
2017.06.02 | がらんどうの空間
リノベーションのご相談を受け現地に伺うとびっくり。
1Fの居住スペースから階段を上がると、2Fには突然何も無い空間が!
あまりのギャップに???だったのですが、こちらは元々倉庫として使われていたとの事でした。
壁や天井に断熱材が入ってない等、居住スペースにするための最低限必要な工事はありますが、
住宅スケールを超えた、大きな“らんどうの空間”をどのように使おうか、想像が膨らみます。

そして、連日になりましたが、白浜のとある別荘のリノベーションについてのご相談。
「別荘」と聞くと敷居の高さが気になる所ですが、建築当時に比べると価格も落ち着き、かなり手頃な価格で手に入るとの事。
空き家問題が取りざたされる昨今、住まいを複数持つ豊かさが、一般家庭でも可能なのかもしれません。
確かに「別荘」だけあって景色は絶景です!
ただ、この案件は少し床面積が狭いため、“がらんどうな景色”をどのように活かすかがテーマとなりそうです。

2017.05.29 | 外構工事もみんなでDIY!
大阪府茨木市中穂積で計画中のお店と住まい。
庭師の方に補助頂きながら、本格的な外構工事もワイワイとDIY!僕もちょっとお手伝いをさせて頂きました。
玄関の目隠しに古材の枕木を立てて(見た目をはるかに超えたかなりの重量です!)
地面にはグレーのアンティークレンガ(こちらも厚さは10cm以上あります!)を敷き詰めて。
その間に常緑ヤマボウシやハーブ、ツタ類を植えるとの事で、お施主様のセンスに脱帽です。
お店へのアプローチと住まいの玄関との境界が、仕切られつつも緩やかに繫がる仕上げとなる予定です。

2017.05.24 | 1/200の小さな模型
プランを検討する中で全体像をつかむため、1/200というとっても小さなエスキース模型を作成し、ああでもない、こうでもないと思案中です。(1/200では、人の身長も8mm程と極小です。)
こちらの計画では、軒高を抑えたシンプルかつ洗練された平屋の建物が、中庭や自然風景と一体となる事で、内外ともに心地の良い空間を生み出すことをイメージしています。
引き続きプランは検討中のため、案がどのように変化していくのかも楽しみです。

2017.05.10 | 大きな古民家の雨樋い
新たに手掛けます古民家リノベーションの現地調査へ。
築80年と年季の入った建物は、離れを含めるとかなり大きく、改修後のゆったりとした生活スタイルをイメージしています。
さて、建物や屋根が大きい=雨の受ける量も多い。
という事で雨樋いも大型で特徴的なデザインでした。
現在は、どちらかというと存在感を無くした塩ビパイプが主流ですが、大型にならざるおえない所に細かな細工を加えるという当時の粋を感じます。
建物によっても様々なデザインなので、大きな屋根の古民家があったら、ちらっとご覧頂くと楽しいかも。


2017.05.01 | 豊かな景色との寄り添い方
新しい案件の敷地調査は小雨の中でしたが、
その代わりに、いつもは見られない山裾に霧がかった景色が見れました。
今回は少し大きな施設の新築計画になるのですが、そういった時は(どんな計画でもですが)いつも延々と周辺や敷地を歩き、時に立ち止まり、スケール感や気持ちの良いポイントはどこなのか、幾度も訪れて体に染み込ませるよう心掛けています。
建物が建つことで建物自体ももちろんですが、景色も更に魅力的になるように。
次はピクニックがてら、お弁当片手に来ようかな。

2017.04.27 | DIYで塗装!
大阪府茨木市中穂積で計画中のお店と住まい。
ポイントとなる壁への、お施主様とお友達によるDIY塗装が行われました。
ものづくりの最前線におりますが、何かを共に成し遂げる事はいいもんだなぁと改めて思いました。
又、影ながら支えてくれた現場の職人さんにも感謝です。
深い青色とカラシ色のコントラストが鮮やかで、職人さん顔負けの素敵な仕上がりとなりました。

2017.04.19 | 真鍮と鉄のサイン
大阪府茨木市中穂積で計画中のお店と住まい。
屋外に取り付ける突き出しサインをhousehold industryさんに製作頂いています。
化学調味料を使用せず、“食材そのままの良さ”を活かしたお料理がメインのお店のため、
サインも真鍮と鉄という素材感を大切に、鍛冶屋さんならではの無骨な感じで仕上げています。
又、表面は素地仕上げなので、経年変化による錆や色の変化が時間の経過とともに楽しめます。
ああ、取り付けが待ち遠しい!

2017.04.11 | 色にとことんコダワル!
本当に好きな色って、“何色”って訳ではないし、なかなか探すのは難しいですよね。
加えて、想いを実現してくれるスペシャリストに出会わないと叶いません。
そこで、直接専門の塗料屋さんに突撃!
膨大な色見本の中から、適切なアドバイスを頂きながらクライアントと共に納得の色を選べました。
本当に好きな色だから、DIYでの施工もテンション上がりそうです。




2017.04.05 | “暮らすこと”と“働くこと”の境界
働くことは、本来「暮らす事」の一部のはず。
だけど、「働く!」というと、どこか身構える自分がいますし、もっと自然体でいれたら、と考える事もしばしば。
現在、大阪府茨木市中穂積で計画中のリノベーションは、一般的な木造住宅を、“お店と住まい”の混合用途へ変える計画です。
お店と住まいの境界はあるのですが、デザインはひとつながりのため、境界がぼやけています。そのため、お店でリビングの延長のような心地よさを感じたり、住まいでお店のように大胆なデザインを採用していたり。
クライアントの、“日々自分らしくありたい”という想いに共感しながら工事を進めております。


2017.03.20 | 南方熊楠記念館新館へ
休日に家族と先日オープンしたばかりの白浜にある南方熊楠記念館新館へ。南方熊楠とは和歌山県出身の博学会の巨星といわれる偉人。正直これまで私は詳しくはなかったのですが、最近、津本陽著「巨人伝」を読んだ事で興味を持ち、どっぷりはまりました。
展示内容ももちろん素晴らしかったのですが、ハイライトは展示をじっくり見た上で登る屋上庭園。
“熊楠が見ていた壮大な景色”を追体験するような感覚を持ち、ストーリー性のある建築デザインに強く心を惹かれました。


2016.12.23 | 築100年程の古民家を継ぐ
年末より解体工事がはじまりました、和歌山県岩出市中黒の古民家リノベーション。
立派な柱と梁が現れた空間に、差し込む光が印象的です。
こちらの古民家は一般的な在来工法とは異なり、寺社仏閣と同じ“伝統工法”によって建てられています。
そのため、“伝統工法”の良さを活かした、限界耐力計算という特殊な構造計算に基づく補強工事を行う予定をしております。
この空間がどのように変わるのか、工事の進捗が楽しみです。
